3-2 3) 催吐薬・制吐薬





催吐薬とは
嘔吐を誘発させる薬です。
胃の内容物を吐かせることを目的とする薬です。


制吐薬とは
吐き気止めです。



催吐/制吐薬は
大きく 5 つに分類されます。


   ⅰ.D2 刺激(催吐)薬
   ⅱ.D
2 遮断(制吐)薬
   ⅲ.5-HT3 遮断薬
   ⅳ.末梢性制吐薬
 
   ⅴ.H1 遮断薬 




.D2 刺激(催吐)薬

このタイプの代表的な薬は
   ・モルヒネ(アンペック)
   ・トコン
などが挙げられます。
( )の中に書いたのは、商品名の一例です。


モルヒネは
 CTZ(chemoreceptor trigger zone:化学需要引き金帯) の
D2 受容体を刺激することにより嘔吐を誘発します。

トコンは
内服により胃粘膜を刺激して
反射的に嘔吐をおこします。




ⅱ.D2 遮断(制吐)薬

このタイプの代表的な薬は
   ・スルピリド(ドグマチール)
   ・ドンペリドン(ナウゼリン)
   ・メトクロプラミド(プリンペラン)
などが挙げられます。


スルピリド、ドンペリドン、メトクロプラミドは
D2 受容体遮断薬です。
CTZ の D
2 受容体を遮断することで嘔吐を抑えます。




ⅲ.5-HT3 遮断薬

このタイプの代表的な薬は
   ・グラニセトロン(カイトリル)
   ・オンダンセトロン(ゾフラン)
   ・アザセトロン(セロトーン)
などが挙げられます。


◯◯セトロン(グラニセトロン、オンダンセトロン、アザセトロン)は
5-HT
受容体遮断薬です。
抗ガン剤投与時の吐き気止めとして用いられます。





ⅳ.末梢性制吐薬

このタイプの代表的な薬は
   ・オキセサゼイン(ストロカイン)
などが挙げられます。


オキセサゼインは、末梢性制吐薬です。
オキセサゼインは、酸性でも効果を発揮する麻酔です。
内服により、局所麻酔効果を示し
胃粘膜の知覚神経を麻痺させることで
反射性嘔吐を抑えます。




.H1 遮断薬

このタイプの代表的な薬は
   ・ジメンヒドリナート(ドラマミン)
   ・プロメタジン(ヒベルナ)
などが挙げられます。


ジメンヒドリナート、プロメタジンは
H受容体遮断薬です。
この薬は、動揺病(乗り物酔い)に伴う悪心、嘔吐、めまいに使用されます。



代表的な催吐、制吐薬をまとめると
以下の表になります。