3-6 3) アレルギー治療薬




アレルギーは
I 型~ IV 型に分類されます。

一般にアレルギー疾患という時は
I 型アレルギーをさします。
I 型アレルギーは、IgE が関与します。




アレルギー治療薬は
作用機序に基づき
大きく 9 つに分類されます。


   ⅰケミカルメディエーター遊離抑制薬
   ⅱ.
第一世代 H1 受容体遮断薬
   ⅲ.抗アレルギ-性 H1 受容体遮断薬
   ⅳ.
非鎮静性 H1 受容体遮断薬
   ⅴトロンボキサン(TX:thromboxane)合成酵素阻害薬
   ⅵ.
TXA2 受容体遮断薬
   ⅶロイコトリエン受容体遮断薬 
   ⅷ.ロイコトリエン遊離抑制薬
   ⅸ Th2 サイトカイン阻害薬




.ケミカルメディエーター遊離抑制薬

このタイプの代表的な薬は
   ・クロモグリク酸ナトリウム(インタール)
   ・トラニラスト(リザベン)
   ・ペミロラストカリウム(ペミラストン)
などが挙げられます。
(  )の前に書いたのが薬の一般名
(  )の中が商品名の一例になります。


クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト、ペミロラストカリウムは
ケミカルメディエーター遊離抑制薬です。
予防的に用いられ
効果発現に2~3週間かかることが特徴です。



第一世代 H1 受容体遮断薬

このタイプの代表的な薬は
   ・ジフェンヒドラミン(レスタミン)
   ・クロルフェニラミン
   ・クレマスチン(タベジール)
   ・プロメタジン(ヒベルナ)
   ・シプロヘプタジン(ペリアクチン)
などが挙げられます。


ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、クレマスチン
プロメタジン、シプロヘプタジンは
第一世代 H1 受容体遮断薬です。
抗コリン作用が強い傾向にあります。
そのため、口渇、眠気といった副作用があります。



ⅲ.抗アレルギ-性 H1 受容体遮断薬

このタイプの代表的な薬は
   ・アゼラスチン(アゼブチン)
   ・ケトチフェン(ザジテン)
   ・オキサトミド(セルテクト)
などが挙げられます。


アゼラスチン、ケトチフェン、オキサトミドは
抗アレルギ-性 H1 受容体遮断薬です。
H1 遮断作用に加え
ケミカルメディエーター遊離抑制作用もあります。



ⅳ.非鎮静性 H1 受容体遮断薬

このタイプの代表的な薬は
   ・メキタジン(ゼスラン)
   ・エピナスチン(アレジオン)
   ・フェキソフェナジン(アレグラ)
   ・セチリジン(ジルテック)
   ・エバスチン(エバステル)
   ・オロパタジン(アレロック)
   ・ロラタジン(クラリチン)
などが挙げられます。


メキタジン、エピナスチン、フェキソフェナジン、セチリジン
エバスチン、オロパタジン、ロラタジンは
非鎮静性 H1 受容体遮断薬です。
眠気があまりでないように改良された H1 受容体遮断薬です。



トロンボキサン(TX:thromboxane)合成酵素阻害薬

このタイプの代表的な薬は
   ・オザグレル(ドメナン)
などが挙げられます。


オザグレルは
トロンボキサン(TX:thromboxane)合成酵素阻害薬です。
TX合成酵素を阻害することにより、TXA2 の産生を抑制します。
これにより気道過敏性が抑制されます。
気管支喘息が適応です。



ⅵ.TXA2 受容体遮断薬

このタイプの代表的な薬は
   ・セラトロダスト(ブロニカ)
   ・ラマトロバン(バイナス)
などが挙げられます。


セラトロダスト、ラマトロバンは
TXA2 受容体遮断薬です。
セラトロダストの適応は、気管支喘息です。
ラマトロバンの適応は、アレルギー性鼻炎です。



ロイコトリエン受容体遮断薬

このタイプの代表的な薬は
   ・プランルカスト(オノン)
   ・モンテルカストナトリウム(シングレア)
   ・ザフィルルカスト(アコレート)
   ・アンレキサノクス(エリックス)
などが挙げられます。


プランルカスト、モンテルカストナトリウム
ザフィルルカスト、アンレキサノクスは
ロイコトリエン受容体遮断薬です。

プランルカスト、モンテルカストは
LTC4 ,LTD4 受容体を遮断します。


ザフィルルカストは
LTD4 受容体を遮断します。


アンレキサノクスは
LT拮抗作用にくわえ、ヒスタミン遊離抑制作用などを示します。



ⅷ.ロイコトリエン遊離抑制薬

このタイプの代表的な薬は
   ・イブジラスト(ケタス)
などが挙げられます。


イブジラストは
ロイコトリエン遊離抑制薬です。



ⅸ Th2 サイトカイン阻害薬

このタイプの代表的な薬は
   ・スプラタスト(アイピーディー)
などが挙げられます。


スプラタストは
Th2 サイトカイン阻害薬です。
Th2 細胞の IL-4、IL-5産生を抑制します。
又、肥満細胞からのケミカルメディエーター遊離抑制作用も持ちます。



代表的な抗アレルギー薬をまとめると
以下の表になります。










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