1-1 4) 物質の溶解に対して酸・塩基反応が果たす役割








固体薬物の多くは、弱電解質です。
このため、溶解に酸・塩基反応が関与します。


具体的には、酸性物質の場合
溶液のpHが上がると、イオン形濃度が増加し
分子形比率は下がります。
言い換えると
酸性物質は、塩基性溶液の中で溶けやすいということです。


又、塩基性物質の場合
溶液のpHが下がると、イオン形濃度が増加し
分子形比率は下がります。
言い換えると
塩基性物質は、酸性溶液の中で溶けやすいということです。


pHと、pKa、及び分子形、イオン形の濃度の関係を表した式が
Henderson-Hasselbalch(ヘンダーソン・ハッセルバルヒ)の式です。

以下のような式になります。





この式から、丁度薬物が溶けている溶液のpHが
ある温度、溶媒における薬物のpKaと等しい時
分子形とイオン形の比率が1:1になることがわかります。