3-1 1) 従来の医薬品製剤の有用性、安全性、信頼性における主な問題点







従来の医薬品製剤における問題点を
以下に数例あげていきます。


まず
抗ガン剤についてです。

抗ガン剤のターゲットはがん細胞ですが
投与から吸収→分布→代謝→排泄の過程を通じて
他の正常な細胞にも作用してしまいます。

その結果、重篤な副作用が
抗ガン剤の使用にはつきものです。

現在、抗ガン剤の副作用に対しては
支持療法が発達しており
吐き気止めや成分栄養剤などを活用することで
副作用を大分抑えることができています。

しかし、そもそもターゲットであるがん細胞のみに
抗ガン剤を投与することができれば
副作用も小さくなり、抗ガン剤の作用もより有効になります。


次に
パーキンソン病の治療薬についてです。

パーキンソン病は、病気が進行していくと
服薬の回数が多くなりがちな病気です。
1日4~6回、複数の薬を飲んでいる患者さんも数多く存在します。
服薬回数が増えると、どうしてもコンプライアンスは低下してしまいます。
経口投与以外の、患者負担の少ない剤形が求められています。



更に
精神疾患治療薬についてです。

精神疾患治療中の患者において
自己判断による服薬の自己調節が問題点として挙げられます。
TDMを行うことも保険適用上ほぼできないため
適切な服薬がなされているかの判断ができず
治療効果にも大きな影響を与えます。



又、新しい分野の薬として期待されている
核酸医薬やペプチド医薬は
経口投与した時の組織移行性や
ターゲットまでの到達性が問題点になっています。