3-2 3) 代表的な徐放性製剤における徐放化の手段






徐放化の手段は
大きく3種類に分類されます。

外を別の物で包み込んで制御する(放出膜制御)か
全体を基剤と混ぜ込んでゆっくり放出させる(高分子マトリクスによる制御)か
その他の方法です。


膜制御型は
リザーバー型とも呼ばれます。

薬物の放出速度は
膜の厚さに反比例します。

吸収過程において、水が浸入してくるのですが
リザーバー内で薬物飽和状態にある間は
一定の放出速度(0 次速度)が維持されます。



マトリックス型製剤は
表面から徐々に薬物が放出されます。

よって、薬物の拡散距離が
時間とともに段々長くなっていきます。

薬物の放出量(単位面積当たり)は
時間の平方根に比例するという
Higuchiの式が知られています。

式は以下のようなものです。






※Q:単位面積当たりの累積薬物放出量
※D:拡散定数
※A:マトリックス中の薬物の全濃度、Cs:溶解度
※t:時間


一般に「固体」の薬物がマトリックス全体に分散している時は
はるかに溶解度よりもAが大きい
すなわち

A>>Cs

なので、近似した
以下の式が用いられます。